アルミアンカーを巧く使いましょう
現在、アルミケースの取付ネジはタッピングネジが殆どです、
ケースを開けたり締めたりを繰り返すうちにタップを切ってしまう事があります。
タップを切ってしまうと今より大きいタッピングネジを使いますが
また、ケースを開けたり締めたりを繰り返すうちにまたタップを切ってしまう事を繰り返します、
こんな時に今まではどうしようもありませんでした。
そんな時にプロたちが使っている
クレセント、丁番、カムラッチ、ドアクローザー、錠前などの後付けアンカーネジを
使ってみることにしました。
これがプロが使われているアルミアンカーです。
分解してみました。
左から アンカー 案内ワシャー セットネジ
セットネジと案内ワッシャーは数回再利用が可能です。
もともと、家の窓などのアルミサッシに使用される仕様な為
結構強く押したり回したりするようです。
電子機器のアルミケースは薄く弱いものであるため
少しばかりコツが必要になります。
何度か試してみると4mmアンカーが一番使い易そうです。
穴開けの最適な寸法は、アンカーAのふくらみを潰さないBの幅である6.2mm程度が最適です。
見た目は少し大きめの穴ですが、
これより大き過ぎても、小さすぎても駄目です、
少しずつ穴を開けながらアンカーを入れながら作業を進めてください。
アンカーの仕組みを書きますと
1のセットネジを締めますと案内ワッシャのツメ2がアルミケースに食い込んで空回りしなくなります、
ここでポイントです、電子機器のアルミケースは薄いので力強く押さえることが出来ませんのでゆっくり
ワッシャー全体をケースに当てながら回すのがコツです。
そして4の部分が引き込まれ
3の膨らんだ部分が更に外側に広がり、しっかりと固定されます。
ここもポイントです、1のセットネジを強く押さえられないので
アンカーのツメ部先端が手前に押し出してくる現象があります、
そのため、回しながらアンカーの膨らみ部をラジオペンチとかマイナスドライバーで
膨らみを与えてあげる事で失敗無く取り付ける事が出来ます。
Aが10mm幅の狭いケースの取り付けは内部の膨らんだアンカーが内側壁B部に
当たって矢印C方向にセンターがズレるので少しずつねじ込み、
ラジオペンチなどでDのバランスの良いYの字の様になる様に合わせながら締めこんでください。
また、ネジを締め過ぎますと写真の赤い丸の様にケースの一部が飛び出す事がありますので
大切なケースを変形させない為にもゆっくりと作業進めある程度で辞めておきましょう。
それでは、実際にやってみます
穴を開けます
アンカーを差込
ゆっくり押し込みます
ここで再度ポイントです、
この時アルミケースとアンカーには隙間があると
ねじ込む時に案内ワッシャが空回りしたり、アンカー
ツメ部が前に飛び出したりしますのゆっくり
ワッシャー全体をケースに当てながら回すのがコツです。
回しながらアンカーの膨らみ部をラジオペンチとかマイナスドライバーで
膨らみを与えてあげながら注意深く回してください。
これが綺麗に取り付けた状態です。
少しコツが必要ですが,
慣れると綺麗に取り付けられます。
一度皆さん試してください。
なかなかFBなネジだと思います。
TNX 73