50MHzAM 超再生受信機 JR3KQF
50MHzAM 超再生受信機

 超再生受信機は,無線少年の原点かもしれません。
小学生から5石のトランシーバを買っては壊して買っては壊し遊んでいましたね。
その後ハムになってFCZのポケトラを作った事があります、
非常に簡単なのに受信がクリチカで奥の深いキットでした。
一度もQSOを体験できず無くなってしまい、今、心のどこかにその事が残っています。
大人の工作読本7の超再生受信機の仕組みを読んでも理解が出来ず
簡単で分かりやすい良い本が無いかと探していましたら、
「ラジオ&ワイヤレス回路の設計・製作」の本を読んで初めて理解が出来ました、
「一度はちゃんと作らないといけない」そんな気持ちになっていました。

中学の時にエコー3RQで聞いた50MHzのEsは、 忘れる事が出来ません、
バリコンでチューニングできる超再生受信機を作る準備をしています。


一足先にJK1BMK局青木様の写真頂き、一番最初に記載させて頂きます。



JK1BMK局



初組み立ての場合、使い始めてみるとパーツやツマミ類の追加、変更など使用勝手を読みきれなかったことが発生しますので、しばらくの間はケースを作らず簡単に対応出来る様にしています。
その方法として当方は2oの穴あきパンチング板と簡易ツマミパネルによる組み立てにてしばらく使い、キチンとしたケースに別途移植した際にはこれらを再度使いまわしをしています。
この超再生機(参考:大人の工作読本7、CirQ 004・005)の概略ですが
@横幅は100o
Aツマミ類は左からATT、バリコン、再生、電源SW兼AFボリューム
BATT部にある黄色のLED(自己点滅)はATT使用中の警告用
Cバリコンは回転角度がわずか20度くらいで50.5から50.7位をカバーしてしまい 、このままでは混信やむなし、の感
D回路図はSP付きですがとりあえずイヤホンにて
この「仮組み立て方式」はいつでも簡単に手を加えられるという大きな安心感があり、 捨てがたいと思っています。
「仮」のセットの紹介となってしまい、失礼をいたします。
                                              青木一郎


青木さん写真ご提供有難う御座います。
当局も実用になる受信機をのんびり作って見ようと思います。
また、各局こんなのつくったよとご連絡下さい。
このHPを超再生受信機でいっぱいにしたいと思っています。
よろしくでーす。




JK1BMK局

  2010.01.12

  QSO時の受信機にこの超再生機のみで使うにはクリチカルな面で少し
不安に思いましたのでLA1600を使った受信機(注)も作り、両者を一つの
ケースに入れた ものが完成しましたので報告させていただきます。

なお、一昨日はこれを使い1stQSOはJH4ARK/1金井さんでした。
画像を4コマ添付しました。
仮組み立て、各ユニット、出来上がり、運搬時、です。
画像の左側が超再生機、右がLA1600使用のものです。

超再生機側ツマミ類について左下から右回りで
@トグルスイッチ : 左右の受信機への信号と電源の切り替え
A再生ボリューム
BAFボリューム兼SW
CATT
DDC12Vジャックとイヤホンジャック
E受信コネクタ
Fチューニング : 動作角度は40度くらいで50.5から50.7をカバー
消費電流:24mA

LA1600側について左から右回りで
@Sメーター
AAFボリューム兼SW
Bスケルチ
Cチューニング : 50.54から50.67をカバー
消費電流:37mA

スピーカーは底面に上向きでそれぞれ付けました。
ケース材は金属でなくポリプロピレン製、W170o、H125o、D75oです。
軍用無線機コーナーなどでよく見かけるものです。去年のハムフェアにて入手し ました。
蓋付きですのでこのままリュックに "ポン" です。 トグルスイッチにてワンタッチで信号と
電源を切り替えられるので安心して超再 生機側を 覗けます。

(注)JA1VZV水上 さんが「C410ケース活用のトランシーバー」を 公開してくださいましたが
その受信側(LA1600使用のAGC、SQL付き) をお手本として当方でVXO化させて作ったものです。












青木さん写真ご提供有難う御座います。
今までに見たことの無いデザインです、
ひと目見た時にフロッピーディスクケースを使ったSメーター付AMラジオを作ったら
面白いだろうなーって思ってしまいました。
自作したい気持ちが湧き上がる一品ですね。


JK1BMK局

50MHz AM ポケットトランシーバー (FCZ No.067)



FCZの寺子屋シリーズキット。
FCZ研究所が開発し、現在はキャリブレーションによって製造販売されている、
50MHz用AMトランシーバーのキット。
送信出力は10mW、受信は高周波1段増幅の超再生検波方式でレフレックス回路が採用されている。
回路そのものはそれほど複雑ではないが、
FCZの寺子屋シリーズキットの中では「上級」と位置づけられている。
定価7,900円

JR2WZQ/河野

息子が第四級アマチュア無線技士の免許を取ったのを機会に2セット購入した。アマチュア無線は、購入したメーカー製の無線機で交信するのではなく、自らが半田ごてを握って製作した機械で交信するのが王道だ、との信念に基づいている。

 回路そのものは単純なので、なぜ「上級」なのか、実際に製作を始めるまではよくわからなかった。しかし、説明書の記述は、わかる人にはわかる、という程度に簡便に記述されているので、初心者が制作するには、プリント基板だけでも困難ではないかと思われた。一例をあげれば、抵抗器のカラーコードによる抵抗値の表示の説明は全くないし、コンデンサの容量の読み方の説明もない。しかし、ある程度経験のある人であれば、プリント基板そのものを完成させるのは容易だろう。

 次の問題は調整にある。超再生検波方式は、回路そのものは簡単なので、性能を上げようとすると、調整能力如何にかかってくる。超再生検波回路に使われているFET(2SK192-Y)のソースとドレインの間にある数pFのコンデンサは、カット・アンド・トライをする必要がある。キットには、3pFと5pFのセラミックコンデンサが入っていたが、いろいろな値で試したところ、最終的には7pFのセラミックコンデンサを使った。それに伴ってのことだと思われるが、超再生検波回路の同調回路のコンデンサも、指定の15pFではコアの調整ではうまく追いきれず、10pFのセラミックコンデンサに交換した。

 送信部は、三次オーバートーンの発振回路が採用されているが、同調点を見誤ると、基本波発振が起こってしまう場合がある。水晶発振子は50.62MHzのものがついていたが、最初は50.625MHzぐらいで発振しているように見え、何となく変だと思って、発振回路のコアを調整すると、50.618MHzぐらいで発振する場合もあった。念のために受信機で確認すると、50.625MHzの場合には16MHz帯で基本波発振が起こっていることがわかり、50.618MHzの場合には基本波発振は起こっていないことがわかった。水晶発振子の表示周波数よりやや低いが、これでよしとした。

 あとの問題は、ケースへの実装だ。ケースが小さく、ギリギリの大きさしかないので、うまくやらないとケースに収めるのが難しい。アンテナ入出力部はBNCのコネクタがついているが、先端部を曲げてやらないと、プリント基板と干渉してケースに収めることができない。このことも説明書には書かれていないので、初心者は戸惑うだろう。

 また、コンデンサマイクをケースに取り付けるとき、接着剤を使うのだが、この位置合わせも正確に行わないと、コンデンサマイクに音声を入れることができなくなる。これも要注意点だ。

 何とか調整を終えて出力を確かめたところ、約11dBmの出力が得られていることがわかった。設計よりも1dB多いが、誤差の範囲だろう。

 「上級」と謳われているとおり、少々骨を折らされたが、何とか完成させることができた。息子にも作らせる予定だが、1台完成させた経験は役に立つだろう。

 本格的なアマチュア無線への復活にはまだほど遠いが、復活への小さな一歩を踏み出せたような気がする。

                                                JR2WZQ/河野



文章は、全て「復活を目論むアマチュア無線家JR2WZQの備忘録」から転記したもので、JR2WZQ/河野様から 許可を頂きました。

FCZポケトラは、皆さん一度は作られた隠れたベストセラーではないかと思っています。
今回は、私が大台ケ原日の出ヶ岳移動で、QSOしていた頂いた
JR2WZQ局の超再生無線機をNo2に選ばして頂きました。
河野様有難う御座います。
DE JR3KQF@松永


JK1BMK局

50MHzAM 超再生受信機
ブロッキング回路で発振の寸止めをしている事を確認しました。
27MHzのおもちゃの トランシーバーって不安定な状態を量産で作っている事に感心致しました。
本当に難しい受信機です。




さて、自作のコイルを並べて位置決め





定番の高周波増幅
押しピンランドの始まり





コイルのハンダ付けは重石を乗せるとやりやすいです。




今回も2SC1815を使用します。




再生調整のボリュームです。
386は、押しピンのピンを抜いて逆に使っています。
ちょっと見難いですね





三端子レギュレータは、7805です。











取り付けたのは、電源電圧を変化させるボリュームです
再生に使います。








AFボリュームをつけます





FETは最後に取り付けたほうが好いですね。




こんな感じ




高周波1段取り付けると
電源のラインがアースになっちゃう
困ったなー




どうしよう?
386の入力側電解コンデンサーの位置が間違っていますね
正しくは、電解コンデンサーからボリュームですね。



ブロッキング回路の波形
再生すると波形は擦れた状態で見えます、
つまり綺麗なブロッキング波形が見えてる間は再生されていません。




コイルを追加して
何とか再生できましたが
クエッチングノイズが小さい。




今回は、ケースを利用しない場合の
押しピン・ランドです

ゴム脚を瞬間接着剤でつけます

バリコンは 20PFのものでこれもハンダ付け









MコネとスピーカーはL金具で取り付けます。
L金具ってハンダ付けOKなんですね。




ボリューム類はじか付け









ちゃんと受信できます。

バリコンのツマミは、
ヘンテナに使った釣竿のゴムのキャップです
カッターで切りヤスリで平らにしました。
ゴムだから滑らないですね。

50MHzAM 超再生受信機



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資料

JR3KQF


QRP COMMUNICATION





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